オンラインカードゲーム「アルテイル」で活動している白の聖皇のブログです
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■■■魔法王国の滅亡 -Story of Regus- 第八章
2008/06/08 Sun小説【アルテイル】
「シャギャァア!!」
「チッ!またこいつらか!!」

王城に向かうディストリア達の前に、先ほどのモンスターが再び現れた。
ただし今度は桁が違った。
城門の前の広場を埋め尽くしてしまうほど、異様な数の集団が行く手を阻んでいた。

「まるで私たちを王城に行かせたくないとでも言うような集まり方だな……」
「何者かに命じられてここを封鎖していると考えても良いかもしれないな。」

目の前に広がる異形の軍勢を片付けて先に進もうとディストリアとアルタウクが武器を構えようとした直後。

「伏せてください。首が飛んでも良いのなら別ですけど?」

後ろから唐突に、抑揚の少ない冷たい少女の声が投げかけられる。

「バンダルト……魔剣嵐」
「「ッ!!」」

感じた悪寒に反射的に二人はその場にしゃがみこんだ。
二人のすぐ上を、少女の振るった魔法剣『バンダルト』から放たれた魔術の斬撃が通過していった。
連鎖的に数を増やしながら飛んで行き、異形の軍勢に飛び込んだそれは――

「シャギャ!?」
「……塵と化しなさい。」

――そこに居た群れを、宣言どおりに跡形も無く消し飛ばしていった。

「これが……バンダルトの『魔剣嵐』。」
「ミレリア、私たちまで巻き込む気か!」
「はじめに警告したと思いますよ?『伏せてください』と。」
「そういう問題じゃあ……もう良い、なんだか面倒だ。」

淡々と返してくるミレリアに、ディストリアは諦めの声を上げる。
昔からどうもこの少女だけは苦手だ。

「それよりも……外しましたね。」
「外した?何を言って……」

外したどころか、そこに居た群れは間違いなく消し飛ばしている。
まさかあの魔術をかわしたモノが居るとでも言うのだろうか。

「確かにモンスターには当たりました。ですが……」

彼女には珍しく、歯切れの悪い返事が返ってくる。
明日は雨でも降るのではないだろうか。

「ひとまず城内に入らないか?何が起こっているのか確かめなければ……」

何か考え込むミレリアを置き、前進を促そうとした直後。

「……いえ、その必要はもうありません。」

突然顔を上げたミレリアが、何も無い方向へ向かって話し始めた。

「そこに居るのでしょう?もうわかっていますよ。」














「バレていましたか。」

ミレリアが話しかけた方向に、突如として一人の騎士が現れる。
先ほどまで魔術で姿と気配を隠していたのだろう。

「この隠蔽魔法には結構自信があったのですけどねぇ……何故私の居る場所がわかったのですか?ミレリア。」
「……魔力ですよ。」

騎士の問いかけに、ミレリアは答え始める。

「城門前に到達したとき、バンダルトが異常なほどに反応し始めました。もともとバンダルトは大気中に散った魔力の欠片に反応する魔法剣です。それくらいのことが出来るのは当然でしょう?」
「いやはやお見事……っと。」

感嘆の声を漏らす騎士のすぐそばを、バンダルトから放たれた剣閃が通過する。

「ミレリア!何を……」
「まだわからないのですか?ディストリア。」

バンダルトを騎士に向け、ミレリアはそのまま続ける。

「何故この国を破壊したのですか?デュランダル。」






「ミレリア、何を言って……」

ミレリアの口から出た、信じたくも無い言葉。
否定の反論をしようとするが、先にデュランダルの口から真実が告げられる。

「やはりこれだけの魔力使用反応を残したままにしておけばバレてしまうのは当然でしょうね。」
「ミレリアはあなたの姿を見る前からある程度の目星は付けていました。一人でこの国を壊滅させるほどの長距離魔法攻撃など、使える人間はかなり限られますから。」
「お見事……さて。」

剣を突きつけるミレリアに対し、デュランダルも剣を抜き放つ。

「来なさい。まとめて相手をしましょう。」
「デュランダル、本当にお前なのか。」
「私も信じたくありません。しかし目の前にある事が真実なら……」

続きディストリアとアルタウクもそれぞれ武器を構える。

「行くぞ!!」

ディストリアとデュランダルの剣が交差する。
数度ぶつかり合うも、互いに一撃を加えることが出来なかった。
一度体制を立て直そうと、デュランダルが後方に下がったと同時――

「雷撃球!!」
「魔剣嵐。」

――二つの魔術が、デュランダルめがけ放たれた。
はさむように軌道を描いて襲撃したそれらをかわすことが出来ず、直撃を受ける。
すかさずディストリアが追撃の斬撃を加える。
普通の敵が相手なら、これだけで間違いなく仕留められているだろうが……








「残念ですね……その程度では私は倒せません。」

巻き上げられた粉塵の中からデュランダルが再び姿を見せる。
少しばかり残された傷も、軽く血を拭うと同時に完全に塞がってしまった。

「今度はこちらから……」

デュランダルの前に魔方陣が展開される。
それはその場に居る者なら一度は見たことがあった、彼の十八番の魔術。

(くっ、間に合うか!?)
「行かせていただきますよ。」

魔方陣から『異界の扉』が放たれ、ディストリア達を襲った。
本来なら遠距離攻撃等に使うような規模の魔術だが、至近距離から放てば防御魔術さえ無意味な威力となる。
ゆえに彼の必殺の一撃と称された程の物だ。

『異界の扉』の直撃を受けたディストリア達は――













――不思議な蒼い光に護られ、デュランダルの魔法砲撃を凌いでいた。

「ギリギリ間に合ったか……」

蒼い光が消え、代わりに同じ蒼色の金属片が無数残される。

「やはりお前は本気のようだな、デュランダル。」

金属片を操っていたディストリアが、デュランダルの方を見て言う。

「ならば私も本気を出さねばなるまい。」

ディストリアが手を挙げたと同時に、宙に舞う金属片が一つの形を取る。
それの持つ本来の姿を。

「来い!ランバール!!」

叫んだディストリアの体に、美しい青色の鎧が装着される。
大空が紡ぎし魔装『ランバール』。
古くから存在する、秘法級のマジックアイテムの一つだ。

「着装!ランバール!いくらお前とはいえ本気の私を倒せるつもりか!?」
「魔法鎧ランバールですか。相手にするには少々厄介なシロモノですね……」

魔術による攻撃を完全に無効化する『ランバール』を装備したディストリア。
いくら傷つけられても何度でも回復する『完全不死』を持ったデュランダル。
互いの力は完全に拮抗していた。
四人の動きが完全に止まる。












「デュランダル、一体あなたの狙いは何なの?」

突如、静寂を破ってミレリアが問いかけた。

「愚問を……貴女なら大方の予想は付いているでしょう?」

鼻で笑うように、デュランダルは答えを返す。

「……『書庫』の強奪……でもそれだけではここまでする理由が見当たらない。」

デュランダルの力なら、事を城内だけに納めて強引に『書庫』を手に入れる事も出来ただろう。
わざわざ騒ぎを大きくする必要が無いのだ。

「なんだ、そんな事ですか?」














「どちらにしても私が手を下さなくても魔法王国は壊れます。折角だから私が壊しているだけの話ですよ?」

デュランダルの口から話される、突拍子も無い言葉。

「!?一体何を言って……」

その意味を問い積めようと、ディストリアはデュランダルに更に問おうとする。

「貴方達も少し考えればわかるのでは無いですか?『書庫』と『王国』の関係、その奇妙な噂。そうですね……」

アルタウクの方を向き、デュランダルはそのまま続ける。

「少なくともその奇妙な噂を調べようとした人間なら。」
「………」

デュランダルの問いかけにアルタウクは黙り込む。
掴んだ真実は常に良い物とは限らない。
認めたくなかった、それを認めさせられてしまう。

「さて、お話はこれくらいにしておきましょうか。」

デュランダルの剣が動き、宙に陣を描き始める。
同時にディストリア達も再び武器を構え直し、距離を詰める。

「ハァッ!!」
「受けなさい。」

ディストリアの剣とバンダルトを避け、デュランダルは後方へ飛ぶ。
そのまま陣を完成させ、『異界の扉』による砲撃を放った。

が、突如として現れた巨大な雲に当たり、対消滅させてしまう。
アルタウクの得意とする魔術『雷撃雲』だった。

「王は偽者で、国を操っていたのは魔法アイテムで……散々だな。この国は。だが……」

杖をかざすアルタウクの周囲に、いくつもの魔方陣が出現する。

「まだ護るものは存在する、ゆえに私は負けられない!!」

魔方陣から大量の『雷撃球』が放たれる。
その量はまさに魔術の嵐とでも言えそうな程だ。
アルタウウが戦闘魔術士隊長に選ばれた所以は、その最強クラスの魔術の破壊力にある。
放たれた魔術は凄まじい勢いでデュランダルへ襲い掛かる。
直撃間近――













――突然デュランダルの目の前で、魔術の嵐が全て消滅した。
いつの間にか四人を囲むように巨大な魔方陣が展開されていた。

「これは……『禁呪陣』?」
「馬鹿な!そんな物を使いこなせる人間が……」
「『人間なら』確かに居ないんでしょうねぇ……」
















「さようなら。」















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プロフィール

白の聖皇

Author:白の聖皇
トレジャーバトルとチャット大好きなアルテイラー
現在は一時的にギルド『ぺたぺた屋』に加入中
最近は寮のサーバーの問題でアルテイルにログイン出来ないため、更新は小説やイラストがメインになりつつ……
時々友人の家からこっそりログインしてたりしますが
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なかなかいい感じデス

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