オンラインカードゲーム「アルテイル」で活動している白の聖皇のブログです
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■■■魔法王国の滅亡 -Story of Regus- 第七章
2008/05/16 Fri小説【アルテイル】
魔法王国『レグウス』が、突如謎の魔法攻撃による襲撃を受けた数時間後。
それらは突然現れた。

「……ちっ、なんなんだこいつらは!?」

六人の聖騎士の一人、魔法聖騎士『ディストリア』は毒づいた。
崩れ落ちた市街地に現れたそれは、異形のモノだった。
蜥蜴のような頭と太い尻尾を持ち、人のように直立して近づいてくるそれは、そう表現する他無い。
向けられてくるものは冷たい感情。
本能のままの殺意のみ。

「どうも好意的に終わりそうには無いな。」

聖騎士は剣を抜き放つ。
この状況を切り抜けるにはもう戦うほかは無いだろう。
だが……

(数が違いすぎる……見えてる奴以外にも気配があるってことは、まだ何体か隠れているな?)

一対複数。
いくら聖騎士が歴戦の強者とは言え、ここまでの数の差は少々厳しい。

(ったく、こんな時にあいつはどこで油売っているんだ!)

同僚への苛立ちを心の中で叫ぶと同時、聖騎士は剣を構えて駆け出した。

「はぁっ!!」

横薙ぎに振るった剣が、異形のモノ達の胴を複数体まとめて斬り払う。
さらに返す刃で右に回りこんだ敵の武器を受け止め弾き、そのまま勢いを乗せて両断する。

「どうした!?その程度でこの私を仕留められると思ってたのか!!?」

魔法弾を数発放ち、更に数体。
同時に背後から迫っていた一体を剣で突き刺す。
剣を一気に引き抜き、次の敵を目指そうとするが――

「シャギャアッ!!!」
(っ!!傷が浅かったか!!?)

――先ほど斬りつけた敵の一体が突如起き上がり、背後からの襲撃をかけた。
瞬時に反応し、一刀の元に斬り捨てる。

「シャギャァァアアァァァアア!!!」

断末魔の声を上げ、今度こそ倒れこんだことを確認する。
休む間もなく別の一体が飛び掛ってくるのを見、応戦しようと剣を構えるが……

(……っ、体が動かない!?)

末期の声には強力な怨念が篭る。
先ほど倒した敵の断末魔を元に呪いをかけられたのだと理解した。

(マズい……やられる!)

振るわれる武器をかわすことさえ出来ない。
死を覚悟する。



















「雷撃球!!」

突如飛んできた魔力球が、今まさに聖騎士を襲おうとしていた敵を吹き飛ばした。
間一髪。

「大丈夫か、ディストリア!」

自分の名を呼んだ一人の魔術師風の男が、こちらに向かって駆けてくるのが見える。
男の姿には見覚えがあった。

「……『アルタウク』か、助かった。」

男の名はアルタウク。
魔法王国の師匠級魔術士で、戦闘魔術士部隊の隊長でもある。
合流するや否や、さっそく溜まりに溜まっていたらしい疑問をぶつけてくる。

「さっきの魔法砲撃といいこのモンスターといい……一体どうなってるんだ!?」
「私に聞くな。さっき急に襲われてまだこっちも状況がつかめてないんだ。」

何もかも急すぎて何も掴めない。
何かが起こっていることは間違いないのに、何が起こっているのかわからない。
それでもやるべき事がある限りは進み続ける。

「さて、じゃあとりあえず……」

ディストリアは剣を握り直し、アルタウクは再び杖を構えた。
そして敵の集団の方を向き直り、戦闘準備を整える。

「「こいつらをとっとと片付けるぞ!」」

アルタウクの詠唱の開始と共にディストリアは駆け出し、敵の大群に突っ込んだ。
剣戟と光球。
二つの破壊力が群がる異形の軍勢を吹き飛ばしていく。
勢いを止めることを出来ず、断末魔を上げる暇も無く、剣と魔術の暴風に巻き込まれたモノは骸と成り果てる。
全て倒し切るまではさほど時間はかからなかった。











「またずいぶんと手間取りましたね?」

混乱と激しい戦いという現在の状況には凄まじく不似合いな、幼い少女のような声が響き渡る。
ただし声には抑揚が皆無なため、普通ならそこに存在するような可愛らしさが一切無い。
というか……この聞き覚えのある声は……

「やはりあの程度の大群を一人で片付けられないほど貴方は未熟でしたか?ミレリアは少しガッカリしました……」
「……色々好き勝手言ってくれるじゃないか。」

いつの間にか崩れた廃屋の屋根の部分に、一人の少女が座り込んでいた。
いや、「少女に見える者」というべきなのだろうか。
彼女の名は『ミレリア』。
六人の聖騎士の一人で、唯一の女性だ。
見た目幼いので割りとコアなファンも多いらしいが、実際のところは……

「……ディストリア、何か余計なことを考えていませんか?」
「っ!気のせいだ!!」

何故そこまでピンポイントに人の心を読む。
女の勘と言う奴か。恐ろしい。

「で、今までどこで油売ってたんだ?怪しい男が『飴あげる』って言ったのにヒョイヒョイついて行ってはぐれましたとか言うんじゃないだろうな?」

さっきの仕返しも込めて皮肉を混ぜてみた。
さ、どんな反応をすることやら?

「………」

何故か返ってくるのは沈黙のみ。
ふと、その反応が意味するところに気づく。

「は?お前まさか……」
「……冗談ですよ?」

だよな。流石に。
図星かと思ってかなり焦ってしまった自分が悔しい。
というか皮肉を普通に返された分余計悔しいわけだが。

「国中を巻き込んだ騒ぎですからね。少し城外をザッと見て回ってきていたのですよ。」

なるほど。それならわかる。
ここまでの騒ぎだ。
乗じてこの国に攻め込んでこようとする国があってもおかしくは無い。

「とりあえず国外に待機しているような軍勢は見られませんでした。ひとまずは安心でしょう。」
「そうか、なら良かった。」

思わず安堵の吐息が出る。
あとは上手くこの騒ぎを収めることさえ出来れば……

「……貴方まさかそれを本気で言っているのですか?」

ミレリアが呆れたような声を出す。

「国外に関して安心とは言ってもそれが国内にも言えるとは限らないでしょう?」

そのまま淡々と続ける。

「国外に攻めてくるような軍勢が居なかった……ということは、この騒ぎは国内から起こったものということになります。」
「……っ!!」

ミレリアが言いたいことはわかる。
だがにわかには――

「『信じられない』ということはないでしょう?」

ミレリアの言葉を引きつぐかのように、先ほどまで黙り込んでいたアルタウクが突如口を開いた。

「魔法王国には貴重な魔法アイテムがいくつもある。それを狙った輩が、騒ぎに乗じてそれらを手に入れようとしても不思議ではないな。」

アルタウクの言う言葉には説得力があった。
確かに魔法王国には、いくつも機密扱いとなるほど危険で重要な物がいくつも存在するのだ。
流石にそんな代物を襲撃者の手に渡すわけにはいかない。

「……ひとまず城に戻ってみないか?その方が何かわかると思うんだが。」

ディストリアの問いかけに、首を横に振るものは居なかった。
騒ぎを収めるため、事の真相を見極めるため、三人は王城へ向けて走り出した。









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プロフィール

白の聖皇

Author:白の聖皇
トレジャーバトルとチャット大好きなアルテイラー
現在は一時的にギルド『ぺたぺた屋』に加入中
最近は寮のサーバーの問題でアルテイルにログイン出来ないため、更新は小説やイラストがメインになりつつ……
時々友人の家からこっそりログインしてたりしますが
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なかなかいい感じデス

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