オンラインカードゲーム「アルテイル」で活動している白の聖皇のブログです
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■■■魔法王国の滅亡 -Story of Regus- 第二章
2008/04/16 Wed小説【アルテイル】
「さ、早く次の段階の計画を進めなきゃね。これ以上変な番狂わせが起こるのって嫌いだし。」

歪みの魔術師――『ガルディレア』はそう呟いた。

「良いじゃないですか。どちらにしてもラルトさんには消えてもらうつもりだったのでしょう?」
「そういう問題じゃないわ。私はちょっとでも計画を歪められるのが嫌いなのよ。」

デュランダルの問いかけに当り散らすようにガルディレアは答える。
完璧主義のこの男は、少しの狂いも許したくない性質らしい。

「さ、デュランダル。あなたが次にすべきこと……わかってるかしら?」
「えぇ。単純明快で良いですよ。」











「この王国を壊せば良いだけなのですからね。」



レグウス王国の壊滅。
それがガルディレアがデュランダルに与えた役目だ。
彼の行動原理は「興味がある物が中心」。
そして今、その興味は王国へは既に向けられていなかった。
国の繁栄を第一に望んだ男は、ただその破滅を願うのみ。

「じゃあ、予定通り頼むわよ?これ以上プランを狂わされたくないわ。」
「わかっていますよ……と、誰か来たようですね。騒ぎを聞きつけましたか。」

『書庫』の保管庫『王の間』へと繋がる回廊へと消えるガルディレアから目を離した彼は、謁見の間の開け放された入り口へと目を向けた。
ラルトとの戦闘の騒ぎのおかげでガルディレアが衛兵にかけた「眠りの呪い」が解けたようだ。
すぐに数人の兵士たちが謁見の間に駆け込んでくる。

「デュランダル様?こんなところで何を……ラルト様!?」

既に息絶えた隼の聖騎士、そして血で濡れたデュランダルの剣を見て、事を察したようだ。
兵たちの顔色が変わる。

「私が殺した。何、それだけの話ですよ。」
「何故……このようなことを」

駆けつけた衛兵のほとんどが未だに目の前の状況を信じられないで居た。
魔法王国の繁栄を常に支え、人々からも人気の高かった聖騎士だ。
彼を知るものであればこの光景を何かのまやかしかと思いたくなるのだろう。
しかし、男の口からは冷酷な言葉が放たれる。

「この国に飽きた、そしてあなたたちにもね。だから壊すことにしました。」

それだけ言い、手にした剣で陣を切る。
その陣に従い、周囲から魔力が集められ……



「なかなか良い時間つぶしが出来ましたよ。ありがとう。」


その言葉とともに圧縮された魔力が放出された。
『異界の扉』と呼ばれるその術式は、謁見の間もろとも兵達を跡形も無く吹き飛ばした。


          ※


「今の感覚、まさか彼が?」

魔法王国最深部、『王の間』には一人の聖騎士が居た。
王の間に存在する『書庫』の守護者であり、六人の聖騎士のリーダー格。
真実の聖騎士『インザーギ』だ。
『書庫』と繋がる力を持つ彼は、デュランダルが放った魔力を鋭敏に感じ取っていた。

「時が来ましたか……行かねばなりませんね。」

「王の間を守護すること」が第一の任務の彼が『王の間』を離れることは滅多に無い。
しかし、それほどまでに事態は大事だった。

「デュランダル、やはりあなたが……」


          ※


魔法王国『レグウス』近郊。
街道に沿って王都を目指す冒険者達が居た。

「もうそろそろ王都か?」
「あぁ、もう半日もかからず着けるだろうな。」

問いかけた青年の名は『ディラート』。
各地で様々な武勇を上げる剣士だ。
珍しい黒い刀身のバスターソードとともに、その名が広まりつつあった。
答えた男の名は『イベール』。
魔法王国魔法騎士団に所属する、「六人の聖騎士」の一人だ。
今はとある事情から、ディラート達とともに魔法王国を目指していた。

「本当に奇遇ですねぇ!ディラート様も魔法王国を目指してたなんて♪」

そう嬉しそうに話す少女の名は『チルル』。
イベールがディラート達と一緒に行動している原因でもある。
ディラートに淡い恋心を抱き、ともに行動しようとする彼女を護衛するのが現在の彼の任務であるからだ。

「今度こそ間違いないと良いな、カサンドラ。」
「あぁ、今度こそ……一族の仇を取れるかもしれない。」

『カサンドラ』と呼ばれた褐色の肌の女性は、ディラートに語りかけられてそう呟いた。
彼女はとある男に自分の一族を滅ぼされている。
以来その男を追って旅をし、ディラートと共に行動するようになった。

「しかし……本当にそんな男が魔法王国に居るのか?」
「私の知っている人物がカサンドラさんの追っている男と同じ可能性が高いです。確定は出来ませんが……」

イベールのいぶかしみに、少女『エスリア』はそう答えた。
魔力をエネルギー源として動くゴーレム『戦闘用魔法少女』。
彼女はまさにその存在である。
普通の魔法少女とは全く違う方法で作られた彼女は、命令されるがままに動くゴーレムとは違い確立した自我を持つ。
カサンドラの探す男の事を知っているという彼女は、自らも探している物があった。
ときおり浮かび上がる不思議な光景と記憶。
そこへたどり着くために彼女はディラート達と共に旅をしている。

「あ、ディラート様は魔法王国へ着いたらどうされるおつもりですか?」
「ん~……とりあえずは何か仕事が無いか探してみようかなって思ってる。そろそろ資金も尽きてきたところだからな。」
「……もう使い込んだんですか?確か傭兵王国では結構な額をギルドから受け取っていたと思いましたけど。」
「あぁ、ちっとバスターソードの修理にな。」
「お前はまたパーティの予算を……」
「アレだけ資金があったのなら新しい剣変えるだろうに。わざわざそんななんの変哲も無い剣を使い込む必要も無いだろう。」
「この剣は気に入ってるんだか良いんだ。ってか俺の剣より手入れに手間がかかる東方の刀2本も持ってる奴にだけは言われたくねぇよ!」
「何を……やるか!?」
「ちょ、二人とも落ち着いて~!」

楽しそうなチルルに、今後の予定をなんとなく考えるディラート、少し不審がるエスリアやあきれ返るカサンドラ、いつものようにディラートに突っかかるイベール。
……こんな光景も慣れてしまえば楽しいものだ。
同じ目的地を目指すために集まっただけの彼らは、後に歴史に残るほどの勢力となる。
それはまだまだ先のお話。
一行が魔法王国王都へたどり着いたのは、日が暮れ始めたころの事だった。




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プロフィール

白の聖皇

Author:白の聖皇
トレジャーバトルとチャット大好きなアルテイラー
現在は一時的にギルド『ぺたぺた屋』に加入中
最近は寮のサーバーの問題でアルテイルにログイン出来ないため、更新は小説やイラストがメインになりつつ……
時々友人の家からこっそりログインしてたりしますが
プロフ画像はしぇらさん作
なかなかいい感じデス

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