オンラインカードゲーム「アルテイル」で活動している白の聖皇のブログです
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■■■魔法王国の滅亡 -Story of Regus- 第一章
2008/04/15 Tue小説【アルテイル】
「何か胸騒ぎがするな…」

魔法王国最強と謳われる隼の騎士『ラルト』はそう呟いた。
レグウス王城は異様なほど静まりかえり、その静けさは不気味に感じるほどだ。
その静寂を破るように、こちらに向かってくる足音と気配があった。

「こんな時間に見回りですか?ラルトさん」
「…お前こそこんな時間にどうした?」

近づいてきた男は顔見知りだった。
ラルトと同じく魔法王国の守護者と称され、人々に「六人の聖騎士」と呼ばれる者の一人『デュランダル』だ。

「目が覚めてしまったので少し散歩をしていただけですよ。せっかくなので見回り、ご一緒させていただいても良いですか?」
「あぁ、お前が居てくれるなら何が起こっても安心だろうな。」
「信頼されたものですね、私も。」

事実、ラルトはデュランダルの事をとても信頼していた。
彼になら背中を預けられる、それほどまでに…
そうして二人は再び歩き出した。









「……む?」

謁見の間へ続く廊下を歩いている時だった。
ラルトはずっと感じていた違和感が急に強くなるのを感じた。
それまでは異様な静寂から来るものだと思っていた物だが、それとは種類が違うものだと本能的に感じ取れた。

「どうしました?」
「いや、さっきからずっと妙な違和感を感じていたんだ。もしかしたら何かが起きているのか……」
「ここは魔法アイテムが無数に存在する建物ですからね。魔力の干渉で発生したノイズのような物では?」
「少し違う気がする。言うなれば何かが無理矢理歪まされている、そんな感じなんだ。」

これは自然に発生するものでは無い。
何者かが……魔法王国に敵意のある魔術師が侵入した可能性が強い。

「謁見の間を見てくる!デュランダル、お前は他の場所を見てきてくれ!」

そう言ってラルトは返事も聞かずに謁見の間へ走り出した。
そして勢いよく扉を開け放った先に見えたのは、魔法王国の中枢『書庫』の保管場所へ続く道へ近づこうとする一人の男。

「……あら、厄介な人に見つかってしまったわね。」

ローブを深々と被った女口調のその男は、立っているだけで異様なほどの魔力をあふれ出させていた。
これほどの力を持つものはレグウス王国の魔術師達の中にもそうは居ないだろう。
触れた空気さえ歪めるようなその魔力は、間違いなくラルトが感じ取っていた違和感の原因だった。

「全く……あいつは何をやっているのかしら?出来るだけ私は表舞台に出ないほうが良いというのにね。まぁ見つかってしまったものはしょうがないけど。」
「書庫を狙っているな?」
「良くわかってるじゃない。私にはアレが必要なのよ。」
「させん!」

叫ぶと同時に、ラルトは剣を振るう。
剣より放たれるのは鋭き真空の刃。
『天空剣』と呼ばれる、彼の必殺の一撃のひとつだ。
しかし男は手を軽く振っただけで、真空の刃の軌道を逸らせてしまった。

「なかなか面白い技を使うのね。ふふ、殺しちゃうのが勿体無いわねぇ……」
「戯言を抜かすなっ!」

再び『天空剣』を放ち、同時に一気に男の懐に入りこむ。
魔術師相手には接近戦を挑むのが最良の策。
間合いを自分の有利な状態まで引き込み男に斬撃を無数浴びせるが、男はその剣を全てかわしてしまう。

「あら、魔法王国最強の騎士様の実力はこんなものだったのかしらね?」
「そいつは…・・・この技を見切ってから言うのだな!」

男が見せた一瞬の隙を狙い、凄まじい速度の斬撃を放つ。
あまりの速さに目にも止まらずかわすことも出来ないその技は、『天空剣』と並ぶラルトの必殺の一撃。
『隼の閃光』と呼ばれる技だった。
さすがの男もこれをかわすことは出来ず、深手を負って崩れ落ちる。

「勝負あったな。降参しろ。」
「……せっかちねぇ。もう勝った気で居るのかしら?」
「これ以上は無意味だ。続ければお前が死ぬだけだ。」
「あら、そんなことは無いのよ?だって―」













刹那、ラルトの背中を何者かが突き刺した。

「がっ……」
「―チェックメイトはとっくの昔に完了しているのだから。」

胸から生えたような白い剣先は、心臓を貫き致命傷を与えていることが一目でわかる。
剣が引き抜かれ、ラルトはその場に崩れ落ちた。
そして彼を刺した者を見ることになる。

「…っ!お前は……!」
「ずいぶん遅かったのね。結構遊んじゃったわよ?」
「私にも都合はあるのですよ。」
「まぁいいわ。計画には支障は無いわけだし。」

ラルトを刺した者は、先ほど彼と戦った男を知っていたようだ。
いや、男を王城に招きいれたのもおそらくは彼だったのだろう。
しかし、ラルトはまだ彼の事を信じていた。
自分の意思では無いのかも知れない。
騙されているのかも知れない。
その可能性をまだ捨てようとはしていなかった。
そして叫んだ。

「この男は『書庫』を狙っているんだぞ……!?」
「えぇ、知っていますよ。だからこそ招き入れたのですよ?」
「な……!」



















「……何故……お前が何故魔法王国を裏切るんだ、デュランダル!!」

ラルトを刺したのは先ほど会った同僚、デュランダルだった。
彼は血のついた剣を振りかざし、そして言った。


「飽きた。その一言では不満ですか?ラルトさん。」

堕ちた聖騎士の凶刃が、隼の残された命の灯火を刈り取った。
物語は動き始める。
幾人もの運命を巻き込み、クルクル、狂狂と回り始める。



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Author:白の聖皇
トレジャーバトルとチャット大好きなアルテイラー
現在は一時的にギルド『ぺたぺた屋』に加入中
最近は寮のサーバーの問題でアルテイルにログイン出来ないため、更新は小説やイラストがメインになりつつ……
時々友人の家からこっそりログインしてたりしますが
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なかなかいい感じデス

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